キッドです。
2016年12月30日に井上尚弥選手が河野公平選手と対戦しました。
この試合は有明コロシアム「ボクシングフェス2016」のメインイベント、
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチとして行われました。
結果は王者の井上選手が挑戦者10位の河野選手に6ラウンド1分1秒TKO勝ち。
4度目の防衛に成功しました。
今回はそんな河野戦について振り返っていきましょう。
河野 公平
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河野 公平選手のプロフィール
年齢 | 1980年11月23日 (試合日)・・・36歳 |
出身 | 山梨県 |
身長 | 166.5cm |
リーチ | 170cm |
スタイル | 右ボクサーファイター |
戦績 | 42戦32勝(13KO)9敗1分 |
第22代・24代WBA世界スーパーフライ級王者です。
努力という言葉がぴったりの選手です。座右の銘は「努力は人を裏切らない」。
世界王者に輝いた多くの方は小さいころからボクシングを始めていますが、
河野選手はボクシングを始めるのが遅くて高校3年の時からボクシング始めています。
遅咲きの選手です。
それでも世界王者になれたのは才能ももちろんでしょうが、
それ以上に血のにじむような努力の賜物でしょう。
若い頃はジムワークだけではなく
自宅のトレーニングルームでも自主トレーニングをしていたようです。
この自宅のトレーニングルームは
もともとボクシングに反対していた河野選手の父が作ってくれた
トレーニングルームだそうです。
試合に負けた後、猛練習をしている河野選手の姿を父が見て作ってくれたとの事。
いいエピソードですね!
真剣に努力する姿に父親も応援したくなったのでしょう。
そんな頑張る姿は本当に魅力を感じます!
スタイルはガンガンのインファイターで
手数とスタミナを武器にどんどん攻めていくアグレッシブなタイプのボクサーです。
そして最大の長所は決してくじけることのない屈強な精神。
このように熱いボクサーです。
試合内容
出典:「https://boxingnews.jp/news/」
1ラウンド
立ち上がりは少し変則気味に動きだした河野選手に対して、
井上選手は鋭いリードジャブ打ってペースをとっていきます。
河野選手はじめはカウンターを警戒してか手数が少ないように見えます。
パンチ力にも驚いているのか井上選手が前へでると後ろへ下がるシーンが多いです。
しかし、接近戦になると右フックを連打します。
序盤から打ち合いの展開となりますが、このラウンドは井上選手のペースとなります。
2ラウンド
接近戦になると河野選手の右フック連打が冴えます。
井上選手が左ボディブローを打ち込むと、
これが効いたのか河野選手はダメージを受けて動きが鈍った様子でした。
しかし、なんとか耐えて動き続けます。しかしボディーを打ち込みまくります。
このラウンドも井上選手が有利に試合が運び、ボディーが効いた事もあり
早いラウンドでの決着が期待できなそう感じでした。
3ラウンド
井上選手は右ストレートや左ボディー、
左アッパーを打って、これがよく当たります。
そろそろ仕留めに掛かると思われましたが、
ここで河野選手に攻めさせる守備的な戦い方に変えました。
無理に攻めにいきKOを狙って被弾するよりも
試合全体を通してポイント主体として圧倒しよう、
もしくはカウンターを狙ってKOしようと思ったかもしれません。
両者打ち合いますが、井上選手は攻めさせても
河野選手のパンチを華麗にかわしています。
4ラウンド
攻めれるようになって、これがチャンスと思った河野選手は、
持ち前のスタイル通りにガンガン前に出てボディブロー、
右ストレートを打ち込んでいきます。
接近戦になるとイキイキします。
井上選手はその攻撃を見切ってガードを固めてこれを防ぎます。
接近戦が増えて、もみ合いが続きます。
ラウンド終盤に左ボディーで河野選手の動きを再び止めました。
5ラウンド
井上選手は体勢が低い河野選手に右アッパーを合わせていきます。
足を使って河野選手の攻撃を躱してきた井上選手ですが、
ここで河野選手のパンチがようやくヒットします。
井上選手は一瞬効いてひるんだように見えましたが、
何事もなく冷静に試合を運びます。
6ラウンド
河野選手はガンガン前に出て得意のコンビネーションをガードの上から打ちます。
井上選手は河野選手が
前に出てきたところの左ジャブに左フックのカウンターを合わせて、
このパンチがきれいに決まって河野選手はダウンします。
凄いカウンターでした。
おそらくずっとタイミングを狙ったいたのでしょう。
河野選手、ダメージはかなり深そうで、
レフェリーストップかなと思いましたが、続行!!
井上選手が仕留めにかかり、河野選手は打ち返しますが、
ラッシュを浴びて崩れ落ちるように
ダウンしたところでレフェリーストップとなりました。
井上選手、最後は打たれ強い河野選手を
パワーでねじ伏せて強さを見せつけました。
井上選手がTKO勝ちで4度目の防衛に成功!!
みんなのコメント
試合後のみんなの反応です。
・河野選手、負けたけど、アッパレです。
あの闘志、大和魂ですね。負けたけど、感動しました。ナイスファイト!
・井上尚弥選手は抜群の距離感を作るのが上手い。ほとんどの相手のパンチが見えている
・河野選手のボクシングは見応えあって面白いです。
井上選手のアッパーから踏み込みにくくなりましたが。
終始攻め続ける姿はカッコよかったです。
・河野動きめっちゃぎこちないのに強い。
一般人には分からない物を持ってるんだろうな
・河野良く頑張った
・なおやの1発1発のパンチ重っw
・井上選手はんぱじゃねえ・・・・どうやっても勝てるイメージが沸かない
・この2人はとても紳士的に、
ボクシングをやるしスポーツマンシップにのっとっているから、
とても好きでとてもいい試合だと思う。
・河野のタフさが凄い。
井上相手に打たれてようが構わず接近戦へ持ち込む勇気がすごい。
・井上得意のノーモーションの破壊力抜群のチートフック。
・この男と戦う勇気を持ち合わせているだけで、十分すごい…
・この試合を見たときに、井上の冷徹な戦略を感じて、
つまり、あえて打たせて次の回にカウンターでしとめる。
その底知れない強さに私は畏怖しました。
・河野も井上も最高にかっけー!!
・河野のボクシング人生をかけた攻撃を物ともせず、6RKO。
改めて井上尚弥の強さが目立った試合だった。
それにしても試合終わった後の河野を気にかける井上がかっこよすぎる。
・この試合一番好き
このようなコメントがされています。
二人共を称えるコメントがたくさんあります。
両者とも素晴らしかったです。
それにしても井上選手、本当に強かったです。
僕のコメントは彼の前で立っていられる選手はいないだろう!ってとこですね。
特筆すべきはダウン経験のない河野選手を井上選手は
いとも簡単に力でねじ伏せた事です。
あっさり倒すなんてすごすぎます!
あらためて破壊力が半端ないと思いました!
ワールドトップクラスのパワーですね!
河野選手も凄かったです。
河野選手がどこまで粘れるかなというとこでしたが、6ラウンドまででした。
しかし、モンスター相手に善戦したと思います!
劣勢な試合の中でも、
河野選手は自分のファイトスタイルを貫いてガンガン攻めていきました。
結果はモンスターの強烈なカウンターの一撃に沈んで、
結果は負けとなりましたが、
最後まで諦めない姿は感動しました!
正直、井上選手圧倒的有利な中でここまでやれたのは凄いなと思います!
河野選手コメント
対戦後の河野選手のコメントです。
「今まで沢山の世界王者とやってきたけど、
スピードは一番。
パンチも一番。
パワー、フットワーク、ディフェンス、リズムもいい。
全部が抜けている。
普通はパンチが強い人はディフェンスが悪かったり、
どこかが欠けているもの。
みんな井上君みたいな動きをしたい。僕だってしたい。
でも、出来ないから今のスタイルになっている。
だから、ボクサーの理想なんですよ。
このコメントからも分かるように井上選手の強さはパワーだけでなく、
全ての能力が一級品という事ですね。
対戦相手が言うのだから間違いないでしょう。
元世界王者にボクサーの理想と言わせる井上選手の強さ、流石です!!
僕が考察した井上選手の強さの秘訣についてはこちらの記事を御覧ください。
【鬼や柱も驚愕】井上尚弥の「無惨」レベルの強さの理由をプロボクサーが熱く語る!
歴代最強!井上尚弥選手の強さの秘訣をボクシング馬鹿が熱く解説
まとめ
井上選手VS河野選手についてお伝えしました。
日本人対決はやはり盛り上がりますね。
とても面白くていい試合でした!
また日本人同士でも熱い試合を観たいものです!