キッドです。
ボクシングを本格的にやるとなると避けて通れないのが頭部へのダメージです。
頭部へのダメージが溜まってくるとパンチドランカーになる危険性が高まります!
今回はボクサーにつきまとう危険なパンチドランカーとは
どういった症状なのかや予防方法についてお伝えします。
パンチドランカーとは
パンチを打たれ過ぎて発祥する脳の病気です。正式名称を慢性外傷性脳症といいます。
症状としては頭痛、手や体が震えたり、物忘れがひどくなったり、
言葉が上手く喋る事ができなくなったり重症化すると生活に支障がでます。
何度もパンチの衝撃を受けたり、
パンチによって脳震盪を起こすことによって脳細胞が破壊されたり、
脳神経が広い範囲で切断されたりします。
脳細胞や神経細胞のダメージが蓄積すると、心身ともに障害がでるようになります。
この障害がパンチドランカーです。
日常の中で何気なく言われていますが、とても恐ろしい病気です。
ボクサーはみなパンチドランカーになる危険性があります。
昔はボクサー脳症と呼ばれていましたが、
近年では、頭部への衝撃が激しいアメフトなどのスポーツでも
発症されるケースも少なくありません。
また現役中は発症していなくても、引退後数年たってから発症する場合もあります。
一度、発祥してしまうと現代医学では完治するのは難しいようです。
試合よりもスパーリングでなりやすい?
ボクシングの試合ではもちろん脳にダメージをもらいますが、
試合よりも実践練習のスパーリングのやり過ぎで
長年のダメージの積み重ねでパンチドランカーになる場合の説の方が有力です。
ボクサーは試合数よりもスパーリング数のほうが圧倒的に多いですからね。
スパーリングについてはこちらの記事をご覧下さい!
怖い気持ちを克服してボクシングを上達させよう スパーリングのコツと効果
偉大なボクサーもパンチドランカーに
誰もが知っていると思われるボクサー、モハメド アリは現役引退後ですが、
パンチドランカーになりました。
モハメド・アリはパンチのダメージの蓄積によってパーキンソン病が発症しました。
見た事ある方もいらっしゃると思いますが、
手足や体を震わせながら歩くあの姿がまさにパンチドランカー症状そのものの姿なのです。
偉大なボクサーだけにとても痛々しい姿でした。
僕自身も目の前で、パンチドランカー症状に近い
引退した先輩のプロボクサーを見てきました。
はじめの一歩の主人公もパンチドランカー?
出典 森川 ジョージ はじめの一歩 121巻
僕が大好きなはじめの一歩の主人公、一歩もパンチドランカー疑惑で引退しました。
疑惑段階でしたが、線が真っすぐ架けない、打たれ弱くなった、
距離感が分からないなどの症状が現れてたので、まさにパンチドランカーの症状でした。
精密検査では幸い脳に異常は現時点ではなかったのですが
先の人生を見据えた上で引退を決意しました。
無理に続けてしまうと本当にパンチドランカーになってしまい重症化する可能性が高いので、
現時点で引退を決めた一歩は正しかったかもしれません!
しかし、復帰の可能性が出てきています。その記事はこちらからからご覧ください!
永遠のヒーロー!【はじめの一歩】引退中の一歩の復帰を信じて技や戦績を語るぜ!
パンチドランカーは一概にどこからがパンチドランカーかという線引きが非常に難しいようです。
それもそのはず人間の脳は未だに解明されていない事が多いですからね。
パンチドランカー疑惑でこういった症状も、長く休養をとれば治る場合もあるようです。
パンチドランカーの予防方法
パンチドランカーの予防はあまりパンチをもらわない事と
頭にダメージを受けた時は頭(脳)を休める事です。
パンチをもらう、もらわないはディフェンス能力が必要ですが、休息はとる事は可能なはずです。
スパーリングをたくさんして頭にパンチをもらい過ぎたなという時は
スパーリングをなるべく避けてマスボクシングを多めにトレーニングするなどですね。
そして徐々にパンチをもらわないディフェンス技術を身につけていきましょう!
強くなる為にスパーリングは必須ですが、
ダメージが溜まってボクシング生命が短くなってしまうと本末転倒です!
休息は必ずとるようにしましょう!毎日スパーリングはせず1日置きにするとかですね。
もし体に少しでも異常を感じたら周りの人の意見をしっかりと聞いて、
自分自身をきちんと見つめ直しましょう。
まとめ
パンチドランカーについてお伝えしました。
ボクシングでスパーリングを始めると誰でもパンチドランカーの危険性はつきまといます。
しかしボクシングをやっているからといって
誰もがパンチドランカーになるというわけではありません。
個人差があり、どれだけパンチを打たれたからパンチドランカーになるとか、
明確な基準がありませんし、誰にも分かりません。
ボクシングはとてもカッコいいスポーツですが、
パンチドランカーの危険性を十分に認識した上でボクシングに取り組みましょう。