キッドです。
ボクシングの試合はテレビでもたまに放送されていますが、
そんなボクサーは一年間で一体どのくらい試合するのでしょうか?
また試合が決まると普段のトレーニングとどう変わるのでしょうか。
今回はボクサーの試合間隔と試合が決まった時のトレーニングの流れをお伝えします。
目次
ボクシングの試合間隔
ボクシングの試合の間隔には規定があって、
プロボクサーは試合をしてから最低二週間経たないと新たに試合ができません。
またKOで負けたら90日間(約3ヶ月)は試合できない決まりがあり、
3回連続でKO負け、もしくは4回連続で負けると120日間(約6ヶ月)も試合に出場できません。
規定を前提として、現在のボクシングの試合間隔は
基本的に2~4ヶ月に一回で、年間を通して4~5回程度です。
他の格闘技に比べて試合間隔が長いです。
これはダメージ抜きと過酷な減量があるからだと思います。
その代わり1試合1試合に向けてのトレーニングにかなり時間を要します。
しかし、以前のボクシングはもっと試合間隔は短かったし、
海外ではもっと短いスパンで試合をしている国もあります。
伝説のボクサーピストン堀口は1日で4試合とかやっていた時もあったようです。
今のボクサーの1年分の試合を1日でやってしまうとかとても考えられませんね(笑)
今の日本では安全性がかなり重視されてきているのかもしれません。
ボクシング試合までの流れ
試合が決まるともちろんボクサーそれぞれによって違いますが
大体、前2~3ヶ月くらいから試合に向けての準備をし始めます。
年間の流れとしては年間3試合と仮定したら
4月が試合なら1月から本格的なトレーニング、
試合が終わって4月は通常トレーニングで、次は8月の試合に向けて5.6.7月で本格的なトレーニング、
試合が終わって8月は通常トレーニングで、
次は12月試合の試合に向けて9.10.11月で本格的なトレーニング。
一例として、こんな感じになります。
トレーニングの内容に一例としては
節制と追い込み練習、スパーリング、自分の対策、
相手への対策等、前1ヶ月からは本格的な減量が始まります。
普段からジムワークを行っていて毎日練習しているボクサーですが、
試合が決まると選手それぞれですが、普段の練習量の倍くらいになります。
試合が決まってやるしかない状況なので、
試合前2~3週間とかは疲労と減量が相まって体もボロボロの時期です。
僕はジムに通っていた為、試合前のボクサーの様子をたくさん見てきました。
みなとてもピリピリしながらも疲れ果てている様子でした。
練習も追い込み練習でめっちゃキツそうでした。
試合前時期は疲労がピークに溜まっている為、
試合の1週間前は疲労抜きの時期で練習を軽く流す事が多いですね。
そして減量の最終調整に入り、リミットまで体重を落とします。
減量がキツイ場合や上手くいかない場合は運動量が増えるのでさらに疲労が溜まります。
逆に試合が終わると選手によってそれぞれですが、大体1週間は練習を休むようです。
試合の次の日から練習しているすごいボクサーもいました!
あれにはビックリしたぜ(笑)
試合までのトレーニング
スパーリングと追い込み練習がメインになります。
基本的な練習よりも相手への対策や自分が試合でやろうとする事を煮詰める練習になります。
それぞれ内容を簡単に見ていきましょう。
スパーリング
実践の勘を養います。
スパーリングについては詳しくはこちらの記事を御覧ください。
怖い気持ちを克服してボクシングを上達させよう スパーリングのコツと効果
試合前に集中して普段よりたくさんスパーリングを行うジムが多いです。
頻度はジムや選手によって様々ですが、大体2日に一回くらい3~4ラウンドくらい行います。
毎日スパーリングをやる選手もいます。
逆にほとんどやらない選手も少ないですが、中にはいます。
ここで気を付けるのは試合前のスパーリングでは
あまり色々な事を考え過ぎてはいけないという事です。
とにかく思いきっていく事が大事です。
自分が試合でどんな戦い方をするかという事だけを考えておもいきりスパーリングをやるだけです。
追い込み練習
シャドーボクシングやサンドバッグ、ミットなどの練習でパンチをひたすら連打で打ち込み、
パンチを打ち続ける為の体力を鍛えます。
それぞれの練習について詳しくはこちらをご覧下さい。
初心者ボクシング上達講座 練習編~シャドーボクシングのやり方と効果
初心者ボクシング上達講座 練習編 サンドバッグの打ち方と効果!
ボクシングオタクも実践中!初心者でもミット打ちがグンと上達するコツとポイント
自分の練習
自分がやろうとする事、例えばインファイターなら接近戦のコンビネーションやパンチ力強化、
アウトボクサーならフットワークに磨きをかけたり、
カウンターの練習などを試合でやろうとする事を練習します。
相手への対策
例えば相手がサウスポーだったらサウスポー対策や
相手がバリバリのインファイター、めっちゃスピードが速いアウトボクサー等、
また選手のクセとか弱点が分かるならそれぞれの相手選手攻略の為の練習をします。
ボディー打ちトレーニング
相手が打ってくるボディーブローに耐える為にボディー打ちトレーニングで
お腹を鍛えます。
詳しくはこちらの記事からご覧下さい。
ボクシングのボディー打ちトレーニングで痛みに慣れてボディーを鍛えよう!
まとめ
ボクサーの試合間隔と試合までの練習の流れについてお伝えしました。
これだけの努力をした後の勝利の喜びはハンパないでしょうね!
華やかなリングの上に立つまでのボクサーの裏の努力エピソードを知ってもらえると嬉しいです。