キッドです。
ボクシング、いやどんな競技でも実践に勝る練習はないと言われます。
今回はボクサーの練習の中でも実践にかなり近い練習である
マスボクシングについてお伝えします。
目次
マスボクシングとは
マスボクシングとは相手と二人一組で
実践形式で寸止めで行うボクシングです。
サンドバックやシャドーボクシング等に比べてより
実践的なトレーニングになりますが、基本的には相手に当てない寸止めになります。
しかし、寸止めといっても相手と実践的にパンチを打ちあって、防御をやりあって、
攻防を行うのでとても効果のあるトレーニングです。
お互い集中してやると本番さながらの緊張感になります。
色々なマスボクシングがある
マスボクシングは色々な種類があります。
軽くパンチ当てて行うマスボクシングや
攻撃と防御を相手と交互に行うマスボクシング、
決まったパンチや、コンビネーションを打ってもらって
それに防御で対応するマスボクシングなど色々あります。
相手と話あってお互い利点があるマスボクシングを行いましょう。
マスボクシングのやり方
始めはフォームをしっかり
相手に当ててやるぞーと力を入れてマスボクシングをするのではなく、
習った基本的なジャブやストレート、ディフェンスをまずは形通りやります。
フォームをしっかりしたら、相手にパンチを当てるイメージを持ちます。
ディフェンスの際も体制が崩れた避け方ではなく、綺麗なフォームで避けましょう。
スピードは速く行う
ここで大事な事が、寸止めだからといってゆっくりパンチを打ったり
ゆっくりステップを踏んだりしないように気を付けて下さい。
本番さながらの速いスピードの中でマスボクシングを行います。
より実践に近いトレーニングができます。
実践を想定して寸止めでもしっかりディフェンスする
当たらないからいいやという風に相手が打ってくるパンチに
反応もディフェンスもしないというふうに相手のパンチを全く無視しないでください。
相手のパンチは本番同様に当たるものだと思ってしっかり反応してディフェンスを行いましょう。
いろいろなことを試していろいろな相手とやる
マスボクシングは本気で打たれないので痛みはありません。
ノーダメージなので自分がやりたいいろんな動きやスタイルをを試すことができます。
練習なので失敗しても大丈夫です。
どんどん挑戦して自分にあう動きやスタイルを見つけましょう。
また、色々な相手とマスボクシングをやると対応力がついてよいです。
それによって様々な動きやスタイルをに対応することができるようになり対応力が上昇します。
たくさんの相手とたくさんマスボクシングをやることでボクシングは格段に上達します。
マスボクシングとスパーリングとの違いは?
実践にもっと近いトレーニングとしてスパーリングという練習があります。
スパーリングは試合を想定して、ヘッドギアをつけて本気でボクシングを行います。
マスボクシングとの違いは、寸止め(軽く打つ)かそうでないかになります。
実際のスパーリングは本気でパンチを打ったりして、たくさんやると脳へのダメージが
溜まって危険でありますが、マスボクシングは寸止め(軽く打つ)であるため、
スパーリングよりもダメージが溜まりません。
脳へのダメージが溜まらないようにスパーリングと上手く使い分けて練習をやりましょう。
マスボクシングの注意点
相手に強く当てない事です。本当に突発的に当たる場合は仕方ないですが、
故意に強く当てるような事は絶対にやめましょう。
下手したら事故に繋がります。そしてマスボクシングの意味がありません。
ついついムキになって少し当てられたら当て返してやろうと思って
お互いヒートアップしてしまいがちになりますので、冷静になって、
きちんと目的を持ってマスボクシングを行いましょう。
マスボクシングが上手くできるコツは?
本当に実践をやっている事を想像してやると上手くやれます。
また前述したようにスピード感を出して、
実際にパンチを当てるイメージと相手のパンチを避ける、
ヒットさせないイメージを持ってやる事で
周りから見ても躍動感があるマスボクシングに見えます。
(大橋ボクシングジムが載せているマスボクシングの動画です)
マスボクシングを行う頻度は?
ボクシングのジムワークでシャドーボクシングやサンドバッグ打ちは
練習の回数が決まっているのに対してマスボクシングは決まっていません。
どれくらいやればいいいのかというと、やればやるほど良いです。
毎日やってもいいです。
一回のラウンド数は2~4回を目安にするとよいでしょう。
良い効果ばかり得られるので、やれるならやれるだけやりましょう。
もちろん練習し過ぎて怪我をしないようにしましょう。
マスボクシングの効果
実践に近い心肺機能強化
スパーリングを除いて一番実践に近いトレーニングですので、
実践に近いスタミナを鍛える事ができます。
集中してやると相手からのプレッシャーもかかり、かなり体力を消耗します。
ディフェンス能力アップ
寸止めですが実際の相手のパンチをディフェンスしますので、
どのディフェンスの練習より実践的なディフェンスのいい練習になります。
そして、寸止めなので相手の動きを見る余裕があるからしっかりとパンチを観る事ができます。
寸止め練習なので安心して相手の動きを観察することができます。
距離感把握能力と予測能力アップ
相手と実際に戦う距離でマスボクシングをやり続けていると距離感、
ボクシングの間合いが分かるようになります。
さらにやり続けると攻撃のリーチやこの距離だと相手のパンチが当たるなとか
この距離だと戦いやすいなとかが感覚的にわかるようになってきます。
距離感さえきっちり把握すればパンチを外すのも当てるのも思いのままです。
ボクシングに必要な距離感の感覚や、
間合いを支配する能力をマスボクシングを沢山やることで鍛える事ができます。
またマスボクシングで実戦練習を積むと、
相手の動きを予測できるようになってきます。
パンチを打つ前の予備動作などで相手の次の動きを察知できるようになります。
そして直感で次の動作に対して対応できるようになります。
ボクシングが上手くなる
マスボクシングをやればやるほどボクシングが上手くなります。
スパーリングではつい力が入りすぎて喧嘩っぽくなってしまいがちですが、
マスボクシングだと綺麗にボクシングができるはずなので、
喧嘩のようにならない綺麗なボクシングができるようになります。
ボクシング技術の総合的なレベルアップが見込めます。
まとめ
ボクサーのトレーニング、マスボクシングについてお伝えしました。
マスボクシングは実践に近いかなり安全なトレーニングです。
ダメージも無いし、
いい効果がたくさん得られるのでマスボクシング様様ですね。
僕もマスボクシングの効果を実際に体感しており、
それからはボクシングジムで相手を見つけてはよくやっています。
ぜひ、たくさん取り組んでボクシング技術をアップさせましょう。